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【半衿染め体験・辻が花(菊)】

2019.4.10 / 染め体験

「絵絞庵」(えしぼりあん)は、京都・洛北の比叡山を望む場所にある、豊かな自然と水脈に恵まれた工房です。
このワークショップでは、築100年程の町家の工房で、辻が花・絞り染めの歴史や制作工程・着物をご覧いただき、一目絞り・傘絞り・縫締め絞り・帽子絞り等の本格的な絞り技法と、辻が花の特徴の一つである墨描きを用い、半衿を染めていただきます。左の衿に菊、右の衿に梅、衿の後ろ部分に桜の花びらの模様です。
休憩時にはお抹茶、お菓子もお楽しみください。

※生地は塩瀬に近い正絹で、塩瀬よりはスレ、キズになりにくい素材です。
着用時期について:袷の時期(10月~5月)にお使いいただけます。単衣の時期(6.9月)も袷の装いでしたらお使いいただけます。
※お色は11色からお選びください。
※色止めの為の蒸し・アイロン仕上げ後、郵送いたします。(送料300円 日本国内)

  • 作業内容 作業内容 絞り、染め、ほどく、墨描き
    こちらで下絵と糸入れを施した生地に、絞り、染め、ほどく、墨描き工程を体験していただきます。(予め見本として、一部糸入れ、絞り加工済みです。)
  • 所要時間 3時間程
  • 料金 13,000円 (材料費・蒸し・税込、送料別)

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体験の流れ

1.辻が花の歴史についての解説 500年ほど前の資料写真や、復元した布、作品などをご覧いただきながらご説明します。

2.辻が花制作工程についての解説 制作工程の実演を交えながらご説明します。(英語・フランス語資料あり)

3.糸入れ 下絵に沿って生地を糸で縫います。(予め見本として、一部糸入れ、絞り加工済みです。)

4.絞る 一目絞り・傘絞り・縫締め絞り・帽子絞り等の本格的な技法を用い、生地を絞っていきます。

5.染める 15分ほど染料に浸けます。
お色は、藤紫(紫色)・牡丹色(ピンク色)・若葉色(緑色)・わすれな草色(青色)・ひまわり色(金茶色)の5色と、各々その渋めの色味5色、銀鼠(鼠色)の11色ほどご用意しますので、お好きな色をお選びください。

6.水洗い 井戸から汲み上げた天然水でよく洗います。

7.乾燥 タオルでよく拭き取り、乾燥させます。お抹茶とお菓子をお楽しみいただきながら、生地が乾くのをお待ちください。

8.ほどく 生地を切らないよう注意しながら絞りをほどきます。

9.墨描き 練習生地で墨描き練習をした後、いざ本番です。型と刷毛を使い、菊の花・虫食いの墨描きをしていただきます。お時間があれば、墨描きを足していただくこともできます。

10.完成 皆様それぞれの作品が出来上がります。色止めの為の蒸し・アイロン仕上げ後、10日ほどでお届けいたします。

11.着物の鑑賞 今までに制作した着物作品をご覧いただきます。

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街中の喧騒を離れ、プライベートな空間で本格的な絞り染めワークショップを体験し、お抹茶とお菓子もお楽しみいただきながら、贅沢な時間をお過ごしください。

※お手入れ方法について
クリーニングに出していただくか、ご自宅でもお洗濯していただけます。
お洗濯の際は、中性のおしゃれ着用洗剤(エマールなど)を使い、手洗いでお願いいたします。この時、墨描き部分はなるべく水に浸からないようにします。
墨描き部分は濡れた状態で擦ると薄くなりますので、ご注意ください。
その後、流水でよく洗い流してください。
手で軽く絞ってタオルで水気を拭き取り、陰干しをします。
生地を強く折らないようご注意ください。
乾く前に、生地をよく引っ張ると丈が戻りやすくなります。
乾燥後、低温アイロンで仕上げてください。
小ジワが取れないときは、霧吹きをお使いください。
ご心配な方はクリーニングか揮発系溶剤のご使用をお願いいたします。

備考
・エプロン等をご用意しますが、染める作業をしていただきますので、念のため汚れても良い服装でお越しください。
・所要時間は目安です。作業進行具合により延びることもございますので、時間に余裕を持ってお越しください。
・4名様まで受け付けております。英語対応可。日曜・祝日にご予約希望の方は、事前にご相談ください。
・開始時刻は13時から14時の間です。

染め体験ご希望の方は、お問い合わせフォームよりご希望の日時をお知らせください。


衿元に辻が花をあしらうことで、コーディネートがグッと楽しくなります。
皆様のお越しをお待ちしております。

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制作のことやイベント・展覧会情報、日々の仕事で感じたこと、京都のことなど綴っていきます。
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