【なごや帯 雲取り辻が花】
先日、大島紬に合わせたいとお求めいただきましたなごや帯です。
絞りの帯は、紬とよく合います。
古典的な辻が花模様は、定番商品として作成しております。
柔らかくおおらかな絞りと、緻密な墨描きの対比、完成された永続的な美しいデザインです。
先日、大島紬に合わせたいとお求めいただきましたなごや帯です。
絞りの帯は、紬とよく合います。
古典的な辻が花模様は、定番商品として作成しております。
柔らかくおおらかな絞りと、緻密な墨描きの対比、完成された永続的な美しいデザインです。
お誂えのご注文のなごや帯です。
うさぎと宝尽しがお好きなお客様からのご注文でした。
お太鼓柄をチラッと。
地色や柄の色、柄の配置などもお客様とご相談しながら制作いたしました。
絵絞庵ではお客様のイメージされる着物・帯を一からおつくりすることも可能です。
図案・生地・色・模様・構成・ご予算などのご要望をお聞きし、帯や付下げから訪問着、黒留、振袖まで、お客様のイメージされるお品をお誂えしていただけます。
ご要望は工房でお訊きしております。
ご遠方の方もお気軽にご連絡ください。
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今週30日より工房展示会を新作発表と旧作特別セールとして開催させていただきます。
新作及び工芸会作品・訪問着・付下げ・小紋・染帯・小物等を展示いたします。
なお、工房の商品一新の為、今回は旧作の特別価格品を多数ご用意しております。
また、お誂えのご相談もこの機会に承っております。
皆さまのお越しをお待ちしております。
仕立て済みの自分用麻着物を染めてみました。
安土桃山時代に最盛期を迎えた、絵模様の絞り染めである「辻が花」は、残された資料が階級の高い人々のものが多い為、とても手の込んだ高級品というイメージがあると思います。
しかし、当時としてもそこまで手間の掛からない簡単な辻が花(と呼べるのか分かりませんが)もあったでしょうし、
庶民は絹を着ることはできませんから、麻の生地に絞りを含め何か簡単な染めや描き絵を施したものを着ていたことでしょう。
(麻の帷子を紅で染めたものこそ、文献上の辻が花であるというのが近年の学説ですので、それこそ簡単な辻が花になるのかもしれませんが。) そのような庶民の着ていた物は現在まで残っているはずもないのですが、元々原始的で簡単な染めである絞り染めは、庶民の着物を作る為にも盛んに行われていたと考えられます。
安土桃山時代の市井の人々に想いを馳せて、当時でも本当に簡単にできる絞りの技法で染めてみました。
【付下げ 猫柳】
先日お買い上げいただきました付下げです。
ご出産前にお母様とお越しいただきました。
お宮参りに着たいとのことでお求めいただきました。
猫柳の優しい雰囲気がとてもよくお似合いでした。
お盆休みのお知らせ
8月11日(土)〜16日(木)
は、お盆休みとさせていただきます。
2020年の東京オリンピックに向け、一般社団法人イマジンワンワールド様のプロジェクトでバングラデシュの着物を制作させていただきましたので、ご紹介いたします。
今月末の100カ国の着物完成記念式典で、モデルさんが着用し御披露目されるようです。
以下、バングラデシュの着物についての解説です。
ベンガル語で「ベンガル人の国」を意味するバングラデシュは、豊富な水資源から米や綿、ジュートの生産に適し、かつて「黄金のベンガル」と称された豊かな地域でしたが、現在はアジアの最貧国に属します。
しかしながら、グラミン銀行のマイクロクレジットや、巨大NGO BRACの活動等、貧困対策に取り組む国でもあります。
その中で「黄金のベンガルの復活」を制作テーマにしました。
左袖には、ヒンドゥー教徒の民間儀礼的な床絵・アルポナを中心に置いたノクシカタを。
ノクシカタはバングラデシュの伝統的な刺繍であり、現在様々な国に輸出され、バングラデシュの女性達の収入を支えています。
右袖から左袖へは、綿花を。
かつて存在したダッカ・モスリンは今では伝説の薄布と呼ばれ、透き通るような布に仕上げるバングラデシュの貴重な高級輸出品でした。
近年そのダッカ・モスリンを復活させる動きもあります。
右袖下部には、ジュートを。
ジュートは、環境への良さから見直され、生産量が増えてきています。
綿花、ジュートもノクシカタをイメージしてデザインしています。
地色は、黄金のベンガルと、濁った川、肥沃な大地をイメージして、土色から黄金色になるよう染めました。
無地部分で川の流れを表現していますが、これはバングラデシュの国土に流れている大河の動きを参考にしました。
着物の下半分は、リキシャアートをイメージしています。
バングラデシュの主要な移動手段であるリキシャ。
そのリキシャには色とりどりの派手な装飾や、かなりインパクトのある絵が描かれてあり、その絵自体がリキシャアートという1つの作品として発表もされています。
国花である睡蓮と、国獣であるベンガルトラを、
リキシャアート風のはっきりした雰囲気と、国旗の色の赤と緑を使いつつ染めています。
右下には主食の米を表す稲を入れました。
ベンガルトラは、これからバングラデシュが踏み出す新たな一歩を表しています。
福村 健
先日お買い上げいただきました訪問着です。
奈良時代から平安時代にかけて中国から伝えられた菊は、長寿を象徴する代表的な植物です。
おめでたい柄ゆきですので、フォーマルなお席にも喜ばれます。
爽やかな地色に流れるように菊が咲き乱れる様子は、夏の名残を残しながらも秋の風情を感じるきものです。
ご注文いただきました、なごや帯です。
ぷっくりとした幸せそうな可愛らしい千鳥が、エ霞をバックにお空を見上げて飛んでいます。
こちらは、前柄になります。
配色やデザインなども、お客様とご相談しながら進めて参りました。
絞りならではの、柔らかさと愛らしさの詰まった千鳥たちです。
京都は、祇園祭後祭宵山で賑わっていますね。
そんな暑い毎日ですが、お太鼓のゆらゆら泳ぐ海月の姿はとっても涼しげです。
絹を麻のような雰囲気に染めています。
お日様の下で爽やかに装ったり、水族館に締めていただいても楽しいです。
後ろ姿で涼を感じるなごや帯です。
大島紬に合わせたい、とのことで先日お求めいただきました帯でございます。
こちらは腹の柄ゆきです。辻が花の染め帯の柔らかい雰囲気は、大島紬のシャキっとした風合いととても相性が良いです。
絞り、辻が花で可能な限りの緻密さで、安土桃山時代にも見られた花クルスを表現しました。
おしゃれで楽しい後ろ姿を演出します。
この時期、お外ではたくさんの美しい薔薇が咲き乱れていますね。
そんな麗らかな時期にピッタリ!
ワンピース感覚でお召し頂きたい一着です。
バラは西洋では美と愛の象徴とされています。
落ち着いた地色に愛らしいバラが周りの方のお顔をほころばせてくれます。